「子どもが小さいうちは扶養内で働きたい」「フリーランスとして自由に働きながら、扶養控除を利用したい」と考える働くママは多いのではないでしょうか?
フリーランスとして働きながら扶養内で収入を調整することは可能ですが、税金や社会保険の仕組みを理解しておかないと、後々トラブルになることも。この記事では、扶養内でフリーランスとして働くための基礎知識やポイント、具体的な収入の目安についてわかりやすく解説します。
扶養内で働くとは?基本の仕組みを知ろう
扶養の仕組みとは?
扶養とは、家族の中で収入が一定以下の人を対象に、税金や社会保険の負担を軽減する制度です。主に以下の2つの扶養制度があります。
- 税法上の扶養: 配偶者控除や扶養控除を受けられる仕組み。
- 社会保険上の扶養: 健康保険や年金で家族の一人として加入できる仕組み。
どちらも収入が一定以下であることが条件となります。
扶養内の収入基準
扶養内で働く場合、収入の目安を把握しておくことが大切です。
- 税法上の扶養
配偶者控除の適用条件は年間「103万円以下」です。この金額を超えると、配偶者控除が受けられなくなります。 - 社会保険上の扶養
健康保険や年金で扶養に入る場合の収入基準は、年間「130万円以下」が目安です(ただし、収入がパートやアルバイトなどの給与所得のみの場合)。
フリーランスの場合、事業所得として計算されるため、収入から経費を引いた「所得」が基準になります。
配偶者の会社の条件で、フリーランスは収入額に関係なく扶養外になる場合もあるので、確認しましょう。
フリーランスで扶養内で働く際の注意点
経費を活用して所得を調整
フリーランスの場合、収入から経費を差し引いた金額が課税対象となる「所得」です。そのため、経費を正しく計上すれば扶養内に収めることが可能です。
経費として認められるものの例
- パソコンやソフトウェアの購入費
- インターネットや携帯電話の使用料
- 書籍やセミナー代
- クライアントとの打ち合わせにかかった交通費
経費をしっかり把握し、必要な分をきちんと申告することで、扶養内で働きやすくなります。
macbookも経費で買えるので、おすすめです。
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確定申告が必要
フリーランスとして働く場合、たとえ扶養内であっても確定申告が必要です。会社員のように年末調整がないため、自分で税金や所得を正しく申告することが求められます。
確定申告で必要なもの
- 売上の記録(請求書や通帳の記録)
- 経費の領収書や記録
- 必要経費の計算結果
青色申告を選ぶと控除額が大きくなり、節税効果が期待できます。
初めての確定申告で不安な場合は、ソフトを使いましょう。
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社会保険との関係に注意
フリーランスの場合、収入が130万円を超えると、扶養から外れて自分で国民健康保険や国民年金に加入する必要があります。これにより、保険料の負担が増えるため、収入とのバランスを見て働く量を調整しましょう。
扶養内でフリーランスをするメリット
時間と働き方の自由
フリーランスは、働く時間や場所を自分で決められるため、育児中のママにとって大きなメリットがあります。子どものお昼寝中や夜の時間を利用して、効率的に働くことが可能です。
経費を活用して実質的な収入を増やせる
収入が扶養の基準内でも、経費を活用して必要な備品や学びにお金を使えるため、実質的に生活の質を向上させることができます。
自分のペースでスキルアップが可能
フリーランスとして働く中で、スキルや経験を積むことができます。これにより、将来的に扶養を外れて本格的に働く際の準備を整えることが可能です。
扶養内でできるフリーランスの仕事例
1. ライティング
記事やブログの執筆、SEOライティングなどは、比較的低い初期コストで始められる仕事です。
2. Webデザイン
Webサイトのデザインやバナー作成などは、スキルを身につければ高単価の案件も受注可能です。
3. 動画編集
YouTube動画やSNS用のショートムービーの編集は、需要が高まっています。短期間でスキルを習得して始めやすい分野です。
4. ハンドメイド作品の販売
アクセサリーや小物などのハンドメイド作品をネットで販売するのも一つの方法です。
扶養内で働く際のスケジュール管理のコツ
働く時間をしっかり決める
「1日2時間」や「週3日」など、自分のペースで働く時間をあらかじめ決めておくと、育児とのバランスが取りやすくなります。
税金や収入を定期的に確認
年末に扶養の収入基準を超えないよう、月ごとの収入と経費を確認する習慣をつけましょう。
タスクを優先順位で整理
やるべき仕事を優先順位で整理し、無理なく進めるよう計画を立てましょう。
まとめ
フリーランスで扶養内で働くことは、育児と仕事を両立させたいママにとって理想的な選択肢の一つです。ただし、収入基準や経費、確定申告など、守るべきルールを正しく理解しておくことが大切です。
扶養内で働きながらスキルを磨き、自分のペースでキャリアを築いていきましょう。しっかりと計画を立てれば、安定した働き方が実現できます!